サポート募金実施事業報告
サポート募金実施事業報告
東京千住キャンパス5号館竣工(平成29年4月)と同時に「ものづくりセンター千住」を開設いたしました。「教育」「研究」「社会貢献」を目的とした、東京電機大学の建学の精神「実学尊重」を具現化する最新施設です。安全講習・加工講習など、各種講習会の開催やプロのスキル・豊富な知識を有する技術員による技術相談の実施を通じ、学生の技術的思考の涵養・学生主体のものづくりを支援するための教育を推進しています。
令和元年度は、利用者の多い3Dプリンタ、利用者の声を反映しブラスト機・画像測定機等の機械装置を購入いたしました。
また、地域連携活動として、足立区の小学4年生を対象とした「ものづくり教室」を開催いたしました。
今後も最新鋭の測定装置等を導入し、センターの充実を図るとともに、地域と連携した取り組みを行ってまいります。
3Dプリンタ
画像測定機
加工の一例:携帯スタンド
ものづくり教室の様子
大学
平成28年度からサポート募金を原資とした「学生サポート給付奨学金」を開始いたしました。
本奨学金は、家計急変により学費の支弁が困難な修学意欲のある学部生に対し、在学中1回に限り25万円を給付いたします。
なお、採用された学生は、大学主催の学生行事に「学生ボランティアスタッフ」としての参加が義務づけられていることが特色です。令和元年度は、5名の学生に奨学金を給付いたしました。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に係る影響を受け、家計が急変した学生の支援を積極的に行ってまいります。
奨学金受給学生からの感謝の声
・将来を見据えた勉強に励む時間を得ることで、将来の夢へと近づく手助けをしていただきました。ありがとうございました。
・台風被害により、自宅の修繕費用が掛かるなか、本奨学金を学費の一部を充てることで、無事に卒業することができました。ありがとうございました。
中学・高等学校
「学校生活支援奨学金」として、人物・学業ともに優秀であるにもかかわらず、家計急変などの事情により、本校での修学が困難な生徒の学費以外の費用を支援いたします。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に係る影響を受け、家計が急変した生徒の支援を積極的に行ってまいります。
神山治貴様(本学卒業生)からのご厚志を原資とし、「東京電機大学神山治貴海外留学派遣プログラム」を平成27年度から開始いたしました。
本プログラムは、本学の学部在学生で学長賞の受賞者のうち、学部在学中に英語圏の大学等に海外留学(単位取得)を希望する者の中から選考し、優秀でグローバルな人材を育成することを目的としております。
令和元年度は、5名の学生がアメリカのアーカンソーテック州立大学、フェアモント州立大学、ハワイ州立大学ヒロ校、カリフォルニア州立大ロングビーチ校に留学いたしました。
アメリカのハワイ州立大学ヒロ校
令和元年度東京電機大学神山治貴海外留学派遣プログラム留学生からの報告
アーカンソーテック州立大学での留学
国際色が豊かであることもあり、友人との交流や校内イベントを通して文化や考え方、価値観の違いに触れることができ、英語を学習することの楽しさを再認識することができました。今後は、留学中に培った英語力を落とさないことに軸をおいて語学学習に励みたいと思います。
フェアモント州立大学での留学
コミュニケーションの楽しさ、難しさ、重要さを改めて知ることができました。今後は、留学中に学んだプログラミングの知識を活かし、語学学習者が日常会話を習得できる会話システムの設計・評価を行いたいと考えています。
ハワイ州立大学ヒロ校での留学
学習や生活において、「外国人と臆することなく話そうとする度胸」が必要であるということ学びました。今後は、ハワイで培った英会話スキルを劣化させないよう新たに英会話を習い、さらにコミュニケーション能力を高め、国際学会にも挑戦したいと思います。
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校での留学
アメリカのコンピューターサイエンスが発展しているのは、大学時代の勉強量に圧倒的な差があることがわかりました。今後は、留学で得たアメリカの知見と語学力を活用し、海外派遣留学生のためにアドバイスや情報提供を通じて留学派遣生の増加に貢献したいです。
初代電機第一工業学校長などを歴任された故波多諄三先生のご息女 故深井綾様からのご厚志を原資とし、「東京電機大学 深井綾女性研究者・技術者育成特別奨学金制度」を平成30年度から開始いたしました。
本制度は、大学院に在学する女子学生に対して奨学金を給付し、将来、研究者・技術者として社会で活躍できる人材育成を目的としております。
なお、採用された学生は、大学行事(オープンキャンパス等)に「学生ボランティアスタッフ」として協力することが特色です。
令和元年度は、56名の学生に奨学金を給付いたしました。
故深井綾様からのご厚志を原資とし、「東京電機大学中学校・高等学校 深井綾教育研修特別奨学金制度」を平成30年度から開始いたしました。
本制度は、中学校・高等学校に在学する生徒のチャレンジ精神に火をつけ、国内研修および国外研修に積極的に参加することを目的としております。
令和元年度は、シアトルホームステイ(26名)、カンボジアボランティアツアー(10名)、陸前高田スタディツアー(14名)、ニュージーランド長期留学(1名)、カナダ短期留学(5名)の参加者56名に対し、奨学金を給付いたしました。
カナダ短期留学
陸前高田スタディツアー
1.東京千住キャンパス
健康増進法の一部改正及び東京都条例を踏まえ、キャンパス内にある喫煙室を学生ラウンジに改修し、飲食用のスペースを拡充いたしました。
飲食用スペースの拡充
2.埼玉鳩山キャンパス
年々増加しているスクールバスを利用する学生の利便性を高めるため、本館前広場のバス停屋根を増設いたしました。
本館前の広場のバス停屋根増設
3.東京小金井キャンパス
中学校・高等学校では、学修環境の充実を図るため、英会話教室のネスティングチェアおよび休憩用ベンチを購入いたしました。
英会話教室
休憩用ベンチ
課外活動への支援として、次の43団体に対してご寄付をいただきました。
東京千住キャンパス(13団体)
埼玉鳩山キャンパス(9団体)
東京小金井キャンパス(21団体)
~2つの学生団体よりサポート募金の使用用途の報告~
グリークラブ(東京千住キャンパス)
男性18名、女性2名で構成する混声合唱サークルです。入学式での校歌合唱、福島県いわき市の復興支援を兼ねた演奏旅行、老人ホームでのボランティアミニコンサートなど学内外で活動をしています。
今回のサポート募金は、福島県いわき市の復興支援を兼ねた演奏旅行等に充てる予定です。
Formula SAE Project(埼玉鳩山キャンパス)
「世界で活躍できるエンジニアになる」を活動理念とし、14名で活動しています。令和元年度は、12月5日~8日にかけて、オーストラリアのWinton Motor Racewayというサーキットにて開催された「2019 Formula SAE Australasia」に参戦し、コスト審査賞を受賞いたしました。
今回のサポート募金は、大会遠征費および車両開発費に充てる予定です。
募金事業室